見た目のインパクトが凄いイギリスの銃塔戦闘機。とにかく情報の少ない困ったちゃんで、参考文献もどこまで信用できるかわからなかったりします。情報源などあればお教えください。
ブリストルF.11/37は、ブリストル社が双発重戦闘機プロジェクトたる仕様F.11.37に提出した最初のレイアウト。この仕様に対する計画は最終的には156型であるボーファイターの誕生に繋がる。(余談ながら銃塔付きボーファイターも存在する。記事はこちら)当初はウェストランド・ワールウィンドが完成し運用できるようになるまでの「暫定戦闘機」として構想されていた。また地上攻撃機としての運用も考慮されていた可能性がある。
仕様F.11/37が出された当時のイギリスでは銃塔戦闘機が流行っており、この機体もその流行に乗ったものと思われる。
ブリストルF.11/37はパーツのほとんどを既存のブリストル製航空機から流用できるように設計されていた。この機体の最も特徴的な特徴は胴体の中腹に位置する大きな球根状の砲塔で、二対の連装20mm機関砲(合計四門)を備えるように設計されていた。この砲塔は限定的な旋回しかできなかっため、機関砲は前方にしか照準できなかった。武装は砲塔にしか存在しないので、デファイアント同様にパイロットは操縦に集中し、銃手は攻撃に集中する事になる。
コックピットは主翼前端辺りまで後退しており、コブのような砲塔も合わさり独特の外観を持っていた。降着装置は尾輪式であり、見た目以外は典型的な単葉機であったようす。
とにかく情報の少ない機体で、試作どころかモックアップが作られたかすら不明。おそらく早々に見切りをつけられ、ボーファイターの開発計画に移行したと思われる。
・諸元
エンジン:ブリストル ハーキュリーズエンジン2基
武装:砲塔内に20mm砲4基(2対)
乗員:2
全長:17.98m
翼幅:11.78m
速度:595km/h
・参考文献
https://raigap.livejournal.com/475834.html
いただいたコメントによると「British Secret Projects: Fighters & Bombers 1935-1950」(著:Tony Buttler)のP.39~41やP.57~58、「Beaufighter」(著:By Simon W. Parry)に情報があるようす。現在これらの書籍は手元にない上、そちらの確認まで手が回らないので記事のアップデートは当面できません。ご了承ください
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