ブリストル ボーファイター (Bristol Beaufighter) Mk.V

戦闘機

デファイアントとボーファイターを足して2で割ったようなボーファイターの派生型を紹介。

・概説
Mk.Vはデファイアントに似たボールトンポール・タイプAの銃塔を与えられた、ボーファイターの短命な派生型だった。銃塔を搭載する為に翼内機関銃全てと胴体下の四門ある機関砲のうち二門を軽量化のために取り払った。この機体は敵爆撃機を死角である下方から攻撃する夜戦闘機としての使用を意図していた。実験的に2機が製造されたが、銃塔搭載のメリットは空気抵抗の増大や火力の低下といったデメリットを補うことができず、それ以上計画が進むことはなかった。

・開発の歴史
1941年後半にボーファイターと同じハーキュリーズエンジンを搭載するショートスターリング爆撃機の開発計画が立ち上がると、優先度の低くなったボーファイターは別のエンジンを搭載する必要が出てきてしまった。
その結果1942年にMk.VIで再びハーキュリーズエンジンを搭載するようになるまで、ボーファイターはマーリンXXエンジンを搭載することになった。
なお始めにマーリンエンジンを搭載したのはボーファイターMk.IIF夜間戦闘機であった。
その間に更なる派生型として、6門の20mmイスパノ機関砲と6挺の7.7mmブローニング機関銃を搭載する強力だが高価すぎたMk.III (ハーキュリーズエンジン搭載)とMk.IV (グリフォンエンジン搭載)、そして今回の主役であるMk.Vが開発された。
Mk.IIIとIVはコストが過剰に嵩むほどの大幅な改良が施され、強力な武装を持っていた。それに対しMk.Vは武装の大部分、具体的には翼内機銃の全てと胴体下のイスパノ機関砲の半分を取り払った。
Mk.Vは固定武装としては2門のイスパノMk.I機関砲だけを搭載し、コックピットのすぐ後ろにボールトンポール製の四連装7.7.mmブローニング銃塔を装備した。これはMk.IIFではレーダーと攻撃の双方を担当していたパイロットの負担を減らす目的があったという。
計画では、これは素晴らしい解決策となるはずであった。パイロットは飛行に集中でき、銃手は射撃に集中することができる…要するに双発機版デファイアント(理想の姿)であった。国籍を問わなければP-61も近いかもしれない。
また銃塔は敵、特にBf 109のような軽快な単発戦闘機と交戦するときには強力な自衛火器となる予定だった。
1941年の夏から1942年の春にかけて、2つの試作機が実験的に作られた。空軍にとっては残念なことに、航空機の性能の低下(試作機R2274の最高速度は19,000フィートで302マイル/時)と全体的な火力の不足というデメリットは、銃塔搭載のメリットに見合うものではないことが判明した。最終的に設計は失敗とみなされ、それ以上のMk.Vは製造されなかった。

・仕様(TF Mk.Xとの比較)

Mk.VMk.X
最高速度:19,000 フィートで 302 mph10,000 フィートで 320 mph
固定武装:2x 20mm Hispano Mk.I4x 20mm Hispano Mk.IIと6x .303 Browning
旋回武装:ボールトンポール砲塔に
4x.303 Browning
1x.303 Browning
ペイロード:なしMk.XII魚雷1xまたはRP-3ロケット8x
乗員:パイロット、オブザーバー、銃手パイロット、オブザーバー
レーダー:ありあり

・参考文献
ウィキペディア(日英)
https://forum.warthunder.com/index.php?/topic/447943-bristol-beaufighter-mkv-the-turreted-beau/
https://theairtacticalassaultgroup.com/forum/showthread.php?t=27235
https://en.wikipedia.org/wiki/Bristol_Beaufighter
http://www.historyofwar.org/articles/weapons_beaufighter_variants.html
https://www.baesystems.com/en/heritage/bristol-156-beaufighter
http://www.aviation-history.com/bristol/beaufite.html
https://www.friends-amis.org/index.php/fr/document-repository/english/fact-sheets/38-the-bristol-beaufighter/file

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