NRA(全米ライフル協会)の女性向けページをベースに、弾薬の基礎知識を紹介するページだよ。
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・当該NRAページ
・弾薬の基礎知識:一般的な弾丸の種類
弾の種類によって、達成できる目的が違う。正しい弾薬を使用するようにしましょう!
銃器には多くの専門用語があり、専門家でない人にとって、それを覚えるのは新しい言語を習得するくらい大変かもしれません。
特に弾薬(Ammunition)関連の用語は、日常的に銃を使う人ですら十分に理解していないことがあります。
まず「弾丸(bullet))は、ライフリングのある銃器から射出される発射体を指す言葉です。
※脚注:例えばライフリングの無いショットガンで使う弾薬はシェル(Shell)で、発射体はショット(Shot)やペレット(Pellet)と呼ばれる。
弾丸に関する用語を理解することは、目的に応じて最適な種類の弾丸を選択する助けとなります。
弾丸の重さを表す弾丸重量は、通常、グレイン(gr.)と呼ばれ、射手が理解する必要がある用語の1つです。
1グレインは1ポンドの7000分の1、1オンスの437.5分の1に相当します。
※脚注:およそ65mgが1グレイン
弾丸の重量は、銃口速度、貫通力をはじめ、総合的な性能に影響を与えます。
また弾丸の種類によって、飛行経路や命中後の影響も異なります。
※脚注:いわゆる弾道特性やストッピングパワー、貫通力など。
市場には多種多様な弾丸があり、それぞれが特定の目的のために開発されています。
そこで射撃愛好家はできるだけ多くの弾丸に精通する必要がありますが、必ず知っておくべき一般的な弾丸の種類は13種類です。
1.フルメタルジャケット(FMJ)
フルメタルジャケット(FMJ)弾は、ボール弾薬の一種である。
※脚注:ボール弾薬は球形弾に由来する言葉で、現在はほぼFMJ弾と同義になっている。
FMJ弾は柔らかい鉛の芯(ソフトコア)をより硬い金属の覆い(ジャケット)で包んだもので、その特徴からいくつかの利点があります。
まず弾倉から薬室へのすべりが良く、送弾不良などの作動不良が比較的起きにくいこと。
そして高い初速で発射しても変形が起こりにくく、比較的高い貫通力を持つことです。
2.ホローポイント(HP)
ホローポイント(HP)弾は、弾丸の先端に穴が開いているのが特徴です。
基本的なホローポイント弾は、鉛などの柔らかい素材でできており、命中と共に急膨張することで、弾丸のエネルギーを効率よく目標に伝えます。
このエネルギーの放出により、弾丸が標的を貫通して、その先を加害する可能性が低くなります。
※脚注:ジャケットで覆われていない分、弾丸のすべりが悪く、自動火器には適さない。
また削れた鉛が銃身内部を汚すため、こまめな整備が重要。
3.ジャケッテッドホローポイント(JHP)
ジャケッテッドホローポイント(JHP)弾は、フルメタルジャケット弾の上部に比較的浅い穴が開いたような弾丸です。
穴を覗き込むと、ジャケットの下の素材(※脚注:大抵は鉛)が露出しているのがわかります。
この弾丸はストッピングパワーがあるため、護身用に好まれるタイプです。
このデザインは、より制御された膨張を可能にします(※ほぼ直訳)。
外側のジャケットは、命中するまで弾丸の変形を防ぎますが、命中すると先端の空洞によってマッシュルーミングが起きます。
※脚注:FMJ弾の欠点である貫通によるストッピングパワーの低さと、ホローポイント弾の欠点である装弾不良の起き易さを解決するための折衷策のような弾薬。
ほどほどの貫通力とストッピングパワーを兼ね備えつつ作動不良を起こしにくいので、護身用の自動拳銃に適している。
4.セミジャケッテッドホローポイント(SJHP)
セミジャケッテッドホローポイント(SJHP)弾は、JHP弾に非常によく似ていますが、SJHP弾のジャケットは弾丸の先端まで伸びていません。
この弾丸はJHP弾と同等のストッピングパワーを持ちつつ、より深い貫通力を持ちます。先端がジャケットで覆われていないため、命中するとJHP弾より大きく膨張します。
このタイプの弾丸は通常、.38スペシャルや.357マグナムなどのリボルバー弾と関連しています。
※脚注:JHP弾より作動不良を起こしやすいので、主に護身用のリボルバー式拳銃で用いられる。
なぜJHP弾より貫通力が高まるのかはよくわからないが、リボルバー式拳銃で使われる事が多いので、単にマグナム弾であることが多いのかもしれない。
5.ソフトポイント(SP)
ソフトポイント(SP)弾は、ソフトノーズ弾とも呼ばれ、先端が露出したフルメタルジャケット弾と表現するのが最も適切です。
SP弾は命中の衝撃で変形し、元の弾丸よりも大きな直径の穴を開けるように設計されています。
このタイプの弾薬は、通常、狩猟に関連するものです。
多くのライフル弾メーカーが、ハンター向けにこのタイプの弾丸を製造しています。
※脚注:この説明ならジャケッテッドソフトポイント(JSP)弾では?とお思いかもしれないが、現在はJSP弾ではないSP弾がほぼ無いので特に問題ないらしい。
JHP弾との明確な違いは弾頭形状くらいで、特性は似ているし、英語ではホローポイントとソフトポイントをまとめて拡張弾丸(Expanding bullet)と呼んだりもする。
実際、ハーグ条約(1899)では拡張弾薬全般を戦争で使用することを禁じている(戦争以外での使用は合法)。
また時折見られる「ダムダム弾はホローポイントかソフトポイントか」といった議論だが、英語圏での「ダムダム弾」は拡張弾薬全般を指すスラングと化しているため注意が必要。
一応オリジナルのダムダム弾ことダムダム工廠製.303ブリティッシュ弾Mk.IIはJSP弾であるが、その.303ブリティッシュ弾もMk.III以降ではJHP弾になっている。
6.ワッドカッター(WC)
ワッドカッター(WC)弾は、先端が平らかつ薬莢に収まったジャケットのない弾丸である。
このタイプの弾丸は通常、射撃練習に使用されます。
というのもワッドカッターで紙に開けた穴は、まるで穴あけパンチで開けたかのようにキレイな円となるからです。
7.セミワッドカッター(SWC)
セミワッドカッター(SWC)は弾、先端を平らにしたジャケットのないソフトポイント弾と言えます。
精度が高く、命中時の衝撃で簡単に膨張するので、SJHP弾が登場する以前は、このタイプの弾薬が法執行機関で使用されていました。
※脚注:WC弾はその形状故に装填不良を起こしやすく、自動火器でWC弾を使いたいような状況ではこちらが用いられる。
またSWCにホローポイント構造を持たせたホローポイントセミワッドカッター弾も存在し、小動物の狩猟に用いられるとか。
8.バリスティックチップ(BT)弾
バリスティックチップ(BT)弾は、ポリマーチップ弾とも呼ばれる。
バリスティックチップ弾は、ジャケット付きホローポイント弾に、ポリマーまたはプラスチックのチップを穴に挿入したものです。
このタイプの弾丸は、狩猟用のライフルカートリッジ用に設計されています。
先端にチップが挿入されていることで、弾丸により良い飛行経路を確保することができます。
※こちらのページで特集しています。
9.ボンデッドバレット(BB)
BBとは、鉛合金の芯とジャケットが化学的または分子的に結合している弾のこと。結合する目的は弾丸が標的内部の硬い部位に当たった際、密度が高くて柔らかい鉛芯がジャケットから分離しないようにすることです。その結果、より深い貫通力が得られます。
一方、弾丸がばらばらになったり、破片になったりした場合、鉛と銅の個々の破片は、より重い全体ほど深く貫通しません。
その場合は標的の急所に到達できない可能性があります。
この破片化のリスクを軽減し、危険な獲物を確実に仕留められるのがメリット。
ここから下は工事中のためほぼ機械翻訳
10.スチールコア(SC)
スチールコア(SC)弾は、徹甲弾やグリーンチップ弾とも呼ばれる。スチールコア弾は、スチールロッドや小型スチール弾の周囲をジャケット付き鉛やジャケット付きカバーがスチールコアに直接覆っています。SC弾の弾丸の先端は、しばしば緑色の塗料に浸されており、そのためグリーンチップ弾と呼ばれています。これは、緑のバリスティックチップ弾と混同してはならない。スチールコア弾は、弾丸が破損するため、射撃場では通常禁止されています。
11.トランケートコーン弾(TC)
トランケイテッドコーン(TC)弾は、ノーズが平らな円錐形の発射体です。このデザインは、例えば、ソフトポイント、ジャケットド、ホローポイントなど、すべての弾丸の先端部に使用することができます。トランケイテッドコーン弾は、ターゲットシューターが好む弾丸です。空気力学に優れ、ターゲットにきれいな穴を開けることができます。
12.フラットノーズ(FN)
フラットノーズ(FN)弾は、切り詰めた弾丸に似ています。この弾丸は正確で、ターゲットシューティングや競技の際に見やすいです。これは、競技用シューターがどこに当たっているかを確認でき、必要に応じて調整することができるため、有益です。
13.ボートテール(BT)
ボートテール(BT)弾は、船首のように丸く尖った端と船尾のように先細りの平らな端という、船のような形状からその名がついた。先細りの端は、装着時に薬莢の中に隠れるようになっています。このデザインは、弾丸が空中を飛ぶときに大きな安定性をもたらします。この弾丸は、ライフル射撃の選手に好まれる弾丸です。
ターゲットシューティング、トレーニング、競技、狩猟のいずれにおいても、どのような弾丸を選択するかは、射撃の熟練度と成功に欠かせません。
–その他の参考文献–
・「オリジナル」のダムダム弾について
・ハーグ条約について
・ワッドカッターにいて
・ボンデッドバレットについて
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