ヴォルフスエック鉄

オーパーツ

エイプリルフールも近いしオーパーツ紹介ってことで。

ヴォルフスエック鉄

ブルアカにオーパーツとして登場する「ヴォルフスエック鋼鉄」ってなんだろう?と思って調べてみた。
オーパーツとされるだけあって確実な事は言えないから、だいたいこんな説があるよくらいで受け取ってくれると嬉しいな。

動画にもしたので是非御覧ください

おそらく元ネタは1885年にオーストリアで発見された「ヴォルフスエック鉄」と思われる。
一応形も似てなくもない。
これは第三紀の褐炭層に埋まっていた鉄の塊で、画像のような形状をしていた。
展示されていた場所から「ザルツブルク・キューブ」とも呼ばれる。

ゲーム内での見た目(画像の著作権は当該権利者様に帰属しております)

重さは約785g、大きさは約67×67×47mmで、比重にすると7.75らしい。数千万年ほど前に形成された地層から発掘された鉄の加工品として謎を呼び注目を集めた。

黄鉄鉱

この物体に関する記述は、当時の『Nature』や『L’Astronomie』といった科学雑誌にも残されており、科学者たちはこの物体を隕石であるとしていた。しかし後の分析によるとニッケルやクロム、コバルトといった成分の含有量から隕石ではなく、また硫黄の含有量から黄鉄鉱でもないとされた。さらにマグネシウムの含有量が少ないことから鋳鉄ではないか分析された。このことから鉱山機械の鋳鉄製部品が褐炭に紛れ込んだのではないかという説が持ち上がったが、結局結論は出ていない。

イメージ

その上現物の所在地もいまいちわかっておらず、「何処其処の博物館に所蔵されている」とも「展示されているものは形が異なるから偽物で、オリジナルは行方不明」とも「形が異なるのは検査のために削ったりしたから」とも「オリジナルは1910年に忽然と消えた」とも言われている。ただし各種の検査が1960年以降に行われているので、「1910年消滅説」を採用する場合はその辺の話が全てデマということになる。

これらの話からヴォルフスエック鉄をオーパーツと見做し、「超古代文明の遺産」だとか「古代に飛来した宇宙船の破片」だとか「全てが嘘で、消滅したのは証拠隠滅のため」だとか、果ては「超技術で作られた完璧な正六面体の鋼鉄塊」とまで言われるようになったもよう。おそらくゲーム内で最上級のアイテムがキューブ形の鋼鉄なのは最後の話が元ネタなのだろう。

検査の結果とやらが真実であれば鉱山機械の鋳鉄製部品(バラストが有力らしい)説が一番ありそうな話だが、それもあまり信用ならないので隕石説や鉄鉱石説も普通にありそう。
個人的な考えを付け加えるなら、「マンガンノジュール」のような「岩石のカケラなどを核として鉄の酸化物が沈積して成長した自然物」ってものあり得そう

マンガンノジュール

とりあえず全部をデマとするなら「本物」の写真はもっとそれっぽいものを用意するだろうから、鉄塊が見つかったのだけは本当かなーって。ただオカルト的なオーパーツとするには少々パンチが弱いアイテムかなって感じでした。おしまい

・参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Wolfsegg_Iron
https://www.elixirofknowledge.com/2014/10/the-salzburg-cube.html?m=1
https://www.virtuescience.com/salzburg-cube.html

Salzburg Cube | Series 'Most curious artifacts of extraterrestrial origin'
Salzburg Cube, Austria from the OrangeSmile.com series ‘Hello Earth! Most Curious Artifacts of Extraterrestrial Origin‘
301 Moved Permanently
The UnMuseum: The Saltzburg Cube
The Salzburg Cube | The Wolfsegg Iron
The Salzburg Cube is a true ancient artifact that was found in Austria and is also known as the Wolfsegg Iron. The Salzburg Cube is a block of mysterious Iron t...

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