久しぶりだから簡単な記事。
StG44に触発されて.30カービン弾仕様に改造されたM3グリースガン。
1944年秋、ドイツのMP43(StG-44)に触発され、M3サブマシンガンでM1カービンと同じ弾を発射できるようにする試験が開始された。
なお既に.30カービン弾を発射するサブマシンガンの開発を要請する現場の声が多数寄せられていたもよう。
研究はM3サブマシンガンを製造していたゼネラルモーターズ社の設計部門によって行われた。
主な変更点としては薬室と銃身、そしてエジェクターのスプリングがある。最適なスプリング負荷を維持するには異なる性質のスプリングを組み合わせる必要があり、短く強いスプリングでボルトの反動を止め、長くマイルドなスプリングで給弾と発射を行ったという。
30発入りのマガジンは、15発入りのM1カービンマガジン2つを接続して作成された。
当然、マガジンウェルは合わせて拡大された。
初速を最大化しつつマズルフラッシュを減らすために、当初は14インチの長い銃身が採用されたが、後に8インチに削減されている。
M3A1を改造して作られたT29試作銃は1944年秋にテストされ、1丁あたり1500発を発射した。
元の弾薬より強力な弾を使用しため、やはり多くの問題が発生した。
また長い銃身を採用したにもかかわらず、発射音と閃光はかなり強烈だった。
しかし1944年9月にセレクティブファイア式のM2カービンが標準化され、存在意義がほぼ消滅したため、計画は1944年11月16日に終了した。
なおトミーガンにも同様のバリエーションがある
・参考、画像
ウィキペディア英語版「M3グリースガン」
WWII Grease Guns: How GM Helped GIs - Small Arms Review
By Frank Iannamico
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