いつもの翻訳系記事。今回は著名な筈なのに何故か日本語文献では触れられる事の少ないブローニングM2派生の機関銃。例によってwww.DeepL.com/Translator(無料版)を活用
M2ブローニングの重要な派生モデルとして、13.2mm F.N.ブローニング航空機関銃(Mitrailleuse d’Avion Browning – F.N. Calibre 13,2 mm)があり、一般的にはFNブローニングM.1939として知られている。
FNブローニングM.1939は、FNハースタル社が輸出用に設計した航空機用のM2ブローニングを大幅に改造したもので、その目的は20mm機関砲と同じダメージ出力を持つ軽量で信頼性の高い重機関銃を作ることだった。
これを達成するために彼らは発射速度を1080rpmに上げ、より強力な13.2x99mmオチキス弾を使用する事にした。この弾薬は基本的には.50BMGと同等であったが、より高性能な推進剤を搭載していた。それに加えて、彼らはこの銃のためだけに新しい弾丸を設計した。この弾丸は炸裂弾ないし榴弾の一種で、一発で小型機を撃墜できるように設計されていた。試験の結果、これは布やアルミ合金製の航空機に対して非常に効果的であることがわかった。
1939年に輸出市場に参入するとこの銃は多くの国から関心を集めた。しかし第2次世界大戦の開始とベルギーへの侵攻により輸出が困難となり、ルーマニアとスウェーデンのみに輸出された。輸入されたM.1939はスウェーデンでAutomatkanon m/39(冒頭の写真。Akan m/39の略称で呼ばれる事が多い)と呼ばれ、後にEricssonによってAkan m/39Aとしてライセンス生産された。この銃は隣国のフィンランドにも供与され、同国で既に生産・運用されていた12.7 mm弾仕様に変更された。このフィンランド仕様の銃はVKT12, 70LKkk/42と名付けられ、フィンランドでも生産された。
フィンランドにおける12.7 mm仕様の本銃は主にP-36のような外国機の再武装やVLミルスキ戦闘機の武装として使用された他、VLピョレミルスキではプロペラ同調装置を備えた型も用意された。
ルーマニアに販売されたものはイタリアから輸入したSM.79爆撃機で使用されたが、後にIAR80B戦闘機でも使用された。ルーマニアでの本銃の評価は高く、Mg151/20などの20mm兵器と同等に重要な火器と捉えられていた。
またスウェーデンでもJ21を始めとした航空機の主武装の一つとして長く運用される事になったが、第二次世界大戦が終結すると事情が変わる。
アメリカから余剰となったP-51を購入した際に、同じく余剰となっていたM2ブローニングと弾薬も大量に輸入したのだ。
この12.7 mm弾を購入するコストは13.2 mm弾を製造するよりも安く、また既に主力戦闘機の武装は13 mmクラスから20 mmクラスへと移行していたのでダウングレードしても問題はなく、13.2 mm機関銃が12.7 mm機関銃に置き換えられるという珍事となった。
その結果、13.2 mm FNブローニングは優秀な性能の割にあまり日の目を見ない航空機銃となってしまったようだ。
・参考文献
Wikipedia英語版と、そこに記されたリンク
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