海外ではメジャー過ぎて同ジャンルの代名詞と化してるけど、日本では知名度が低くて訳すときに混乱した銃を紹介してみる。
いわゆるガーデンガンと呼ばれる、庭師や農家がペストコントロールを含む害獣駆除に用いる小口径ショットガンの一種。
使用弾薬は.410ボア弾で、これは一般に流通している口径のショットシェルとしては最小のものらしい。
※拳銃弾を流用したスネークショット弾を除く。
馬上での扱いを容易とするため全長は28 1/8インチ(およそ71.5cm)、重量は3.5ポンド(およそ1.6kg)に抑えられ、簡単に分解してバックパックや工具箱に収める事もできる。
構造としてはステンレス製のフレームを持つ単発の中折式ショットガンであり、撃発可能な状態かを目視で確認しやすいオープンハンマー方式を敢えて採用している。
サムホールストックはプラスチック製で、内部に4発の予備弾薬を格納できる。
設計は Homer Koon氏が行い、同氏がテキサス州ダラスに所有したH. Koon社から1978年に89.95ドル(当時のレートで17540円ほど)で発売された。
売り文句は「釣り、狩猟、キャンプ、バックパッキング、サバイバル、ホームディフェンス、車載銃に最適なユーティリティショットガン」とのことで、それに違わず同種の銃を表す代名詞となるほどのベストセラー商品となった。
また後にKoon氏は会社をSporting Arms Mfgに売却し、そこで後継となる「スネークチャーマーII」、内蔵ライトを備えた「ナイトチャーマー」、銃身を18.5インチから24インチに延長した「フィールドガン」といった派生型が販売された。
なおこれらの設計は後にカンザス州クレイセンターのV.B.E社に売却され、なんだかんだで2009年まで製造され続けたという。
ちなみにH&R社から同様のショットガンが発売されており、そちらの名称は「スネークテイマー」だったりする。
・参考文献
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