スナップ・キャップ(snap cap)

弾薬

今回は地味だけど重要な役割を持つ銃器の備品についての記事。

12ゲージショットシェルタイプのスナップキャップ

スナップキャップ(snap cap)は通常の銃弾の形状を再現しているが、雷管、推進薬、弾頭等を含まない備品のこと。
主にメンテナンス時に、銃が正常に作動しているか確かめる際に使用される。
例えばメンテナンスで空撃ちをする必要がある場合、銃弾なしで引き金を引くと撃針を傷めてしまうので、撃針を保護するために使用される。
そのためスナップキャップの底部にはファイアリングピンを受け止めるためのシリコンやスプリングなどが埋め込まれていることが多い。
またトレーニング等で発砲を伴わないが、装填や排莢などを行ないたい場合も用いられる。

7.62×39mm弾。右端がスナップキャップ

似た役割のダミーカートリッジが実弾から推進剤とプライマーを取り除いたものであるのに対し、スナップキャップは最初から不活性な弾薬(備品?)として製造されている。

.30-06スプリングフィールドのダミーカートリッジ

なお「スナップキャップ」という言葉は、もともとアメリカの銃器アクセサリーブランド「A-Zoom」が発売したダミーカートリッジの名称であり、雷管を意味するパーカッションキャップからの言葉遊びであるとのこと。

・参考

Snap cap - Wikipedia
スナップキャップ@の販売 - ミリタリーショップ
ライフル、ショットガンなどの実銃を銃弾なしで引き金を引く(空撃ち)と、撃針を傷めてしまいます。メンテナンスで空撃ちをする必要がある場合、撃針(ファイアリング・ピン)を保護するために、実弾代わりに使用する模擬弾が、スナップキャップ(空撃ちケース)です。
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