トマシェビッチ ペガス(Tomashevich Pegas)

攻撃機
ペガス

時々「ペガサス」と表記されるソ連の試作攻撃機(シュトゥルモビク)。まぁ意味的にはペガサスであってるんだけども…

トマシェビッチさん

設計者のトマシェビッチは元々ポリカルポフ設計局内の有力者だったが、欠陥を抱えたままのI-180の試作機を初飛行に送り出し死亡墜落事故を招いた罪で逮捕された。その後収容所内に設立された設計局のリーダーを任されることになった異色の経歴を持つ。
なんかTu-2を作ってる時のツポレフの手伝いもしてたらしい。

どうやら夜間攻撃機としてのPo-2の成功にインスパイアされたらしく、Po-2と同じ僅か140馬力のエンジンニ基で飛行する木造の低翼単葉機として設計された。
一応軟鋼製の防弾板を備え、12.7 mm弾程度には耐えられるらしい。
武装は機首に固定された1挺のUB 12.7 mm機銃と胴体下のVYa-23 23 mm機関砲ニ門。
オプションとして胴体下の機関砲を取り外し、500 kgまでの爆弾を搭載できる。
初飛行は1942年。
ちなみに、かのIL-2の運用開始は1941年である(。

コックピットの計器類

結局、やはり他の飛行機のエンジンが1000馬力を優に超える時代に140馬力ではあまりに非力で、機体の重さも合わさって性能が低く、試作のみに終わった。

三面図

・諸元
乗員: 1
全長: 8.72 m
翼幅: 16.63 m
翼面積: 26.6 m2
空虚重量: 1,800 kg
全備重量: 2,150 kg
最大離陸重量: 2,820 kg (爆弾込み
エンジン: 2 × シュベツォフ M-11F 5気筒空冷星型エンジン, 100 kW (140 hp)
最高速: 172 km/h at 海面高度
航続距離: 400 km
実用上限高度: 2,620 m
上昇率: 2 m/s
上昇時間: 3.5 分で 1,000 m
武装:
機首12.7 mm ブレジン UBS 一挺 前方固定
胴体下VYa-23 23 mm機関砲ニ門、又は500 kgまでの爆弾

・参考、画像
https://en.wikipedia.org/wiki/Tomashevich_Pegas
http://www.airwar.ru/enc/aww2/pegas.html

・実際の動画
https://youtu.be/3WP7coIwGVk

コメント