直感で選んだ兵器紹介するシリーズ、今回はイタリアの試作地上攻撃機をお送りするよ(
なんとベースは水上機だったり。
・AS.14
イタリア製の双発水上機であるRS.14をベースに陸上機としたもの。
同機の高い性能に目を付け地上攻撃機とする予定だった。
ASはAssalto Stiavelli:スティアヴェリ式地上攻撃機の略らしい。
当然と言えば当然だがフロートは取り外され、引き込み式の降着装置が備えられた。
特徴的なのは胴体下に装備された47mm砲だろう。
これは Bohler/Caproni 47/32(Cannone da 47/32 mod. 1935の名の方が有名か)対戦車砲と同じ弾薬を使用し、装弾数は36発。
実際に同対戦車砲を積んだとも、同対戦車砲をベースにした機関砲だとも言われているが詳細不明。
なお37mm砲を装備しているとする資料もあるが、airwar.ruも47mmって言ってるし個人的には47mmだと信じたい。
この他にも12.7mmブレダSAFAT機関銃及び、7.7mmブレダSAFAT機関銃で武装しているとされるが、その配置ははっきりとしない。
また600kgまでの爆装が可能だったもよう。
武装と装甲の強化で機体が重くなったにもかかわらず、最高速度はベース機より速い440km/hを発揮できたらしい。
初飛行は1943年8月で、9月中旬に災害(?)で破壊されるまで試験された。
その後はイタリア降伏時のゴタゴタに巻き込まれたのか、開発は中止されてしまった。
…と、聞く限りだと割と有用な地上攻撃機に仕上がりそうな予感がするので、開発の中止が悔やまれる。
・諸元(AS.14)
乗員:3 名
全長:14.1 m
翼幅:19.54 m
翼面積:40 m2
空虚重量:2650 kg
全備重量:8150 kg
発動機:Fiat A.74 RC 38(840馬力) 二基
最高速度:420 km/h@???m
巡航速度:375 km/h
航続距離:2750 km
実用上昇限度:5500 m
上昇率:9.4 m/s
武装:47 mm Böhler / Caproni 47/32 cannon * 1,
12.7-mm ブレダ-SAFAT 及び 7.62-mm ブレダ-SAFATを複数,
爆弾倉に600kgまでの爆弾
・RS.14
開発はフィアット社の子会社であるCMASA社。
双発の水上機で、洋上哨戒、雷撃、海難救助などに用いられた。
今回は余談になるので諸元などの詳細は
http://military.sakura.ne.jp/world/w_rs14.htmやウィキペディア(↓)を参考にされたし。
https://ja.wikipedia.org/wiki/RS.14_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
・参考文献、画像引用元
http://www.airwar.ru/enc/bww2/as14.html
http://www.airwar.ru/enc/bww2/rs14.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Fiat_RS.14
http://www.ww2incolor.com/forum/showthread.php/8296-The-Italian-aircraft-armament/page2
http://www.airwar.ru/weapon/guns/bohlercaproni.html
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