Havoc I & II 夜間戦闘機型A-20ハボック

動画

なぜか日本語文献ではあまり触れられない(偏見)、イギリスで使われたA-20の夜間戦闘機型(+α)についてちょっとだけ紹介。
ハボックはHavoc、ボストンはBostonで統一してるよ。

ちなみに↓の画像はHavoc II

・Havoc I
イギリス版A-20であるBoston IIをベースとした機体。
ちなみにBoston II、エンジン以外はBoston Iと大差ない。
A-20がイギリスに辿り着くまでの話は長いので割愛。
Havoc Iには大きく分けて二つの型があり、一方はイントルーダー型で、もう一方が夜間戦闘機型。
イントルーダー型は三人乗り。前方固定装備としてガラス張り機首下側に7.7mmブローニング機関銃4門を、自衛装備として後方銃座に7.7mmビッカースK機銃1門を備える。また2400ポンドまでの爆装が可能だった。
夜間戦闘機型はパイロットとレーダー手の二人乗り。機首はガラス張りからソリッドタイプに変更され、レーダーと追加の機銃が収められた。
前方固定装備として計8門の7.7mmブローニング機関銃を備える。自衛装備は持たず、爆装も不可。
うち数機はボールトンポール製の機首に「少なくとも12門」の7.7mmブローニング機関銃を備えたらしい。

・Havoc I “Pandora”
動画で紹介したLAM運用モデル。ベースがイントルーダー型Havoc Iであることと、後にHavoc IないしHavoc I Turbinlite(タービンライト)に再改修されたこと以外よくわからない。
LAMについては↓の動画を

・Havoc II
フランス降伏によって路頭に迷ったDB-7A(A-20のフランス版)をイギリスが買い取り夜間戦闘機にしたもの。
詳細な経緯は割愛。
機首の武装以外はHavoc Iに準じるが、ベース機の性能向上に伴い速度や航続距離がHavoc Iより向上している。
マーチンベイカー製のソリッドタイプ機首に前方固定武装として、実に12門の7.7mmブローニング機関銃を備える。
うち一機は試験的に後部旋回銃座のモックアップを搭載したらしい。

・Havoc I Turbinlite, Havoc II Turbinlite
機首にレーダーとサーチライトを搭載した夜間戦闘機型。
詳しくは↓の動画を見てくれ。IかIIかはベース機次第。

・参加文献、画像引用元
http://www.joebaugher.com/usattack/a20.html
http://www.americancombatplanes.com/a20_1.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Douglas_A-20_Havoc

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