よく混同されるけど、Thompson Light RifleとM1944 Hyde carbineの二種類があるっぽい。
トンプソン軽量小銃(Thompson Light Rifle)は、1940年に米軍が後にM1カービンとなる.30カービン銃の仕様を発表した時に、オート・オードナンス社が提示した.30カービン弾仕様に改造されたトンプソン短機関銃である。
具体的には薬室、マガジン、レシーバー、銃身などが.30カービン弾の使用に適したものに改められているが、それ以外はほぼ基の短機関銃のままであった。
この手抜きとも言える提示は要求された5ポンド(約2.3kg)という重量制限が厳しく、却下されることが目に見えていたためだったとされる。
※参考までにトンプソンM1A1は10ポンド(約4.5kg)もある。
というわけで数丁製造された試作銃の1つが試験に提出されたものの、重量を理由に不採用となった。
なおこの銃はシリアルナンバー1で、コーディ銃器博物館に所蔵されているという。

またオート・オードナンス社は1941年に実施された.30カービンのコンペに、トンプソン短機関銃を基としないモデルも提出したとされるが、セミオートに限った改良版ですら部品点数が80もあり、分解・組立が困難であると判断され採用には至っていない。

これとよく混同されるのが、M1944ハイド・カービン(Hyde carbine)である。これはジョージ・ハイドによって、アメリカ軍向けの軽量小銃として設計された.30カービン弾を使用する自動小銃である。全体構造はトンプソンM1921/27短機関銃を基にしており、ハイドは自身の武器設計の多くにおいて同銃から着想を得ていた。

トンプソン短機関銃、並びにトンプソン軽量小銃との主な相違点は、MG42に似た銃身交換装置を内蔵した銃身カバーを備える点と、生産性向上と軽量化を目的としたプレス鋼製部品の採用であった。
ボルト機構はゾロターンMP-34に類似し、スプリングは銃床内に収められている。
またストックは銃身の跳ね上がりをよく抑制し、命中精度を向上させたため、採用されたM1カービンよりも信頼性と精度に優れていたという。
さらにセレクティブファイア機能を備えていたため、StG-44に匹敵する性能を有していた。
問題は構造の複雑さと、そこからくる製造コストの高さで、また銃身交換装置の必要性に疑問符を投げる資料もあり、採用には至っていない。
おまけに現存する銃は知られておらず、詳細はよくわかっていない。

・参考
ウィキペディア英語版
最初の方に貼り付けた動画

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