今回は海外のニュースを訳した系記事
HELMA-Pは”High-Energy Laser for Multiple Application – Power”(多目的高エネルギーレーザー・パワー)の略であり、ドローンなど飛行中のターゲットを数秒で破壊・無力化できる。
有効射程は最大1kmで、2024年のパリ・オリンピックなどの代規模イベントの安全確保に役立つとのこと。
フランス軍によるテストは2021年7月に南西部の大西洋岸付近で行われ、これはこの手の兵器としてはヨーロッパで初めてだという。
軍の広報担当者は「2024年の夏季オリンピックに間に合うよう、完全な運用体制を整えることを目指している」「我々は、変化する脅威と、妨害装置や従来のミサイルシールドから逃れるドローンの能力の増加に適応する必要があります」とロイターにコメントしている。
引用元によると既知の米国、イスラエルのみならず、日本も同様の兵器を開発しているらしい。
テストの結果、時速50キロメートル以上で移動する小型の無人航空機を識別、追跡し、困難な追跡条件下で破壊したという。加えてIED(即製爆発装置)の無力化にも使えるとのこと。
また軍事作戦においても、この兵器は行動を起こす前の敵無人機にダメージを与えられるので、部隊の交戦を支援する上で大きなメリットがあるという。
なお同記事によると、フランス軍は電磁波砲(原文:electromagnetic wave cannon)やドローン迎撃ドローンの開発も進めているという。
記事では電磁波砲を実体弾を投射するレールガンないしコイルガン(Electromagnetic cannons)として説明しているが、目的が目的なので電磁波自体を投射する兵器が開発されている可能性があるかも?
また2022年4月の別メディアの記事によると、レーザーの出力は2kWで、艦載化も計画されているとのこと。
その性能は既存のファランクスCIWSに匹敵し、それでいてコンパクトな構造故にコンテナに格納して輸送もできるらしい。
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