GAZ-16チャイカ ホバー乗用車

その他

今回は兵器ではなく、ちょっと珍しい乗り物の紹介。

https://autorambler.ru/ より

「GAZ-16 チャイカ」は普通乗用車とホバークラフトの長所を兼ね備えた試験的な乗り物だった。

1962年、ゴーリキー自動車工場の専門家たちは、非常に変わった形の車を発表した。フロントサスペンションをはじめとする部品はGAZ-21からの流用であったが、近未来的なデザインの影響であまり目立たない。この宇宙時代じみた外観には誰もが驚いたが、ホバー移動を始めると更に驚くこととなった。ホバーモードのGAZ-16は水上を移動することすら可能だが、その際には強い水霧を発生させてしまった。

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設計の複雑さ、限られた容積とペイロード、および非常に限られた行動半径のために、この空飛ぶ乗用車は、量産に入ることはなかった。とはいえ世界にはこのようなマシンが3台も存在していた。

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最初の試作機は後方の推進用エンジンを搭載していなかったため、後のモデルよりは車に近い形をしていた。この試作機の操縦は、メインファンからの気流を迂回させる特別な「ブラインド」の助けを借りて行われた。

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試作品の第2弾は「GAZ-16A」と呼ばれた。このバージョンから後方に推進用エンジンが追加され、それが外見上の大きな特徴となっている。試作機の本体の長さは7,505mm、幅3,572mm、高さ1,736mm。重量は1800kg、積載量は500kgだった。
当初、試作機には浮上用にGAZ-13のV型8気筒ガソリンエンジン(5.5L、195馬力)が搭載されていたが、そこに推進用の28馬力の2気筒エンジンを2基搭載して完成した。

最後の改造機「GAZ-16B」には、「Mi-2」ヘリコプターにも搭載された394馬力のエンジンが搭載されていた。しかしそれも量産されるほどの完成を収めることは出来なかった。

・参考文献

https://asphodeluspapaver.wordpress.com/2017/01/03/%d0%b3%d0%b0%d0%b7-16-%d0%b3%d0%be%d1%80%d1%8c%d0%ba%d0%be%d0%b2%d1%81%d0%ba%d0%b8%d0%b9-%d0%ba%d0%be%d0%b2%d0%b5%d1%80-%d1%81%d0%b0%d0%bc%d0%be%d0%bb%d0%b5%d1%82/#more-4175

https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%93%D0%90%D0%97-16

http://5koleso.ru/articles/obzory/gaz-16-letayushchaya-volga/

https://autorambler.ru/mashinavremeni/gaz-16-ili-letayuschaya-volga.htm

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