ドイツの8.8cm砲目録

対空砲

なんか結構あって紛らわしいので整理用に作った。
特記がなければラインメタル製です。
FlaK : 高射砲
PaK : 対戦車砲
KwK : 戦車砲

・8.8cm FlaK 18
1928年開発。
88×571mmR弾を使用。
いわゆる「アハトアハト」と呼ばれる高射砲の系譜の元祖。
ちなみに末尾の18は1918年生産開始という意味だが、これは当時ヴェルサイユ条約で開発が禁じられていたものを、一次大戦中の砲だと誤魔化すための命名。

・8.8cm FlaK 36
1936〜37年あたりに運用開始。
88×571mmR弾を使用。
スペイン内戦でのデータを元に開発されたFlak 18の改良型。
バリエーションとしてコンクリート砲床に備え付けられたFlaK 36/2や、砲架の生産が追い付かず余剰となったFlaK 41の砲身にFlaK 36の砲架をアダプタを介して取り付けたFlaK 36/41がある。

・8.8cm KwK 36
88×571mmR弾を使用。
ティーガーIに搭載された56口径の戦車砲。
FlaK 36がベースとされるが、並行開発されたという説もある。

・8.8cm FlaK 37
88×571mmR弾を使用。
機械式アナログコンピュータを備えた射撃指揮装置を備えたFlak 36の改良型
対地戦闘を行ったここまでの派生型と違い、対空射撃に専念することが多かったらしい。
ちなみにFlaK 18,36,36/2,37は砲身に互換性がある。
派生型としてFlaK 41実用化までの繋ぎとして、それに準ずる仕様変更がなされたFlaK 37/41もあるが、繋ぎの癖に本命の量産開始に間に合わなかった。

・8.8cm FlaK 41
88×855mmR弾を使用。
より強力な弾と76口径の長砲身を持つ高射砲。

・8.8 cm PaK 43
88×822mmR弾を使用。
クルップ社製の71口径対戦車砲。
同社が開発するも採用されなかったゲレート42高射砲を対戦車砲としたもの
バリエーションとしてエレファント重駆逐戦車に積まれたPaK 43/2や、ヤークトパンター用のPaK 43/3、PaK 43/4がある。
またこの砲を搭載するヴァッフェントレーガーも開発された。

・8.8 cm KwK 43
88×822mmR弾を使用。
クルップ社製PaK 43の戦車砲型。
ティーガーIIに搭載された。

・8.8 cm PaK 43/1
88×822mmR弾を使用。
PaK 43の砲身と野砲のものを拡張した砲架と榴弾砲から流用した車輪と脚を組み合わせたラインメタル製の対戦車砲。
ナースホルンが積んでるのもこれ。

・8.8 cm SK C/30
1930年設計。
45口径。
クルップ社製の海軍向け固定式高射砲(両用砲)。
SKは速射砲という意味。
1941年に設計された改良型にKM 41がある。
日本軍は中国でこれを鹵獲し、デッドコピー版の九九式八糎高射砲を開発した。

・8.8 cm/45 SK L/45, 8.8 cm/45 Tbts KL/45, 8.8 cm/45 FlaK L/45
ドイツ帝国製(?)。
1905年設計で海軍向け。
Tbtsは対水雷艇用を表す。

・8.8 cm SK C/31
製造者:わからん
1931〜33年設計で海軍向け。

・8.8 cm SK C/32
製造者:わからん
1932〜34年設計で海軍向け。

・8.8 cm SK L/35
クルップ製?
1900〜04年設計の対水雷艇砲。

・ソース
Wikipedia(日,英)
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