この動画のT5中戦車についての解説に誤りがあったので、お詫びと訂正をさせていただきます。
まず原稿は以下の通り
”最後はM2中戦車の興味深い試作派生型を見ていこう
逆に言うと興味深くないやつは割愛かー
まずは連装砲を備えたT5フェーズ1
車体についてるフタみたいな板は何?
これに車体機銃を跳弾させて、塹壕内部を掃射するつもりだったようだ
えぇ…
そして連装砲に同軸機銃もつけちゃったT5E1
これが1939年の設計だなんて、悪い冗談にしか聞こえないよね
お次は固定戦闘室に75mm榴弾砲を搭載するT5E2
機関銃塔が乗ってるからM3リーのご先祖みたいな感じがする
しかし車体固定機銃と左側の銃郭が残ってるのがなんとも塹壕戦への未練を感じさせるな
早く砲塔主砲の火力を高めてクレメンス~
一応M2A1に47mm砲を実験的に搭載したモデルもあったらしいぞ
アメリカにも47mm砲があったのか
T2中戦車に搭載されたブローニング47mm自動砲なるものがあるが、それと同一のものかはわからないな
でもって火炎放射戦車型だ
これはアリなのでは??
問題は車内容積の問題で、火炎放射燃料がそんなに積めないってとこだな”
このうちT5フェーズ1とT5E1に関する記述が誤りで、純粋なフェーズ1は以下の車両です。
武装は37mm砲一門に車体の機銃6丁(うち2つが固定式、4つが砲郭式)となっております。
一方、連装砲を備える車両の名称は発展型のフェーズ1ステージ1でした。
このステージ1について「同軸機銃を備える」と説明しましたが、これは『他のT5シリーズと機銃の配置は同様』といった文献の記述から勝手に同軸機銃があると勘違いしてしまったものです。
実際にはいずれのT5シリーズにも同軸機銃は装備されておりません。
なお連装砲を備えた理由は、開発中の新型戦車砲の反動を旧式の砲で再現するためだったようです。
また本当のT5E1は以下の車両であり、T5フェーズ3の派生型です。フェーズ3やM2との違いはエンジンで、通常ガソリンエンジンのところ、こちらはディーゼルエンジンを搭載したようです。
同様にフェーズ2もフェーズ1と異なるエンジンを搭載する車両として設計された車両でしたが、製造には至っていません。
なおこれらをベースとしたM2中戦車になってから同軸機銃が備えられたようで、先の勘違いの原因と思われます。
謹んでお詫びと訂正申し上げます。
・追加の文献
・参考文献











・BGM
“Pardon The Glove”(いつもの)
“After You”
“Crazy Words, Crazy Tune”
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