“Area denial weapon”という概念について

なんかよくわからん兵器に出くわしたのでメモ書き程度に記事にしてみた。
日本語にするなら「領域拒否兵器」なんだけど、「戦域封鎖兵器」って方がニュアンス的に近そう。
長いので以下ADWと表記します。ご了承ください。
 陸海空の特定領域を占領や横断させないようにする装置ないし戦略のこと。
何もベルリンの壁やマジノ線、小規模なところでは鉄条網のように物理的に阻止している必要はなく、地雷や機雷、その他通過を著しく制限するものであれば良い。
ただしモノによっては戦後、特に民間人に対して長期的に大きなリスクを生じるので、しばしば議論の的になる。
歴史上では歩兵の突撃を防ぐ為の杭や堀、騎兵に対する馬防柵などが上げられる。
我が国の伝統的なものでは撒き菱もADWであると言えるだろう。
 WWIIでは「竜の歯」などの対戦車要害や「チェコのハリネズミ」といった対空挺要害もこれに当てはまる。
ベトナム戦争では空中散布機雷もこれかも。
 またレーダーや地対空ミサイルによって構成された防空網もADWであると言えるため、おそらく高射砲陣地による防空網もADWであるといえるはず…
最近では地対艦ミサイルを配備して領海に敵艦が侵入次第迎撃するものもADW。
陸に設置されたADWを撤去するのは工兵の大切なお仕事。
特に地雷の撤去にはご存じの専用の車両が用意される程度には重要。
海に設置されたADW(機雷)を撤去するのは掃海艇の(ry防空網を無力化するのはSEAD任務。

以下に筆者が知らなかったADWをいくつか。

カルトロップ(Caltrop)
中空構造になっているタイプ

・カルトロップ
簡単に言うなら西洋版撒き菱。
古くは人馬の足を負傷させる為に用いられた。
近代でも車輌のタイヤをパンクさせる目的で使用されており、その場合には空気が抜けやすいように中空にしたものが用いられる事もあった。
また飛行場に撒いて航空機の車輪を狙う事もあったとか。

パンジ・スティック(Punji stick)またはパンジ・ステーク(Punji stake)

・パンジ・スティック
簡単に言うと地面から生えた竹槍。
ベトナム戦争ではブービートラップの要素として猛威を奮った。
単純に障害物として利用する場合もあり、その際には物理的効果と同じくらい心理的効果があったそうな。

拒馬 (cheval de frise)

・拒馬
簡単に言うと移動可能な馬防柵。運搬と設置が容易なバリケードとして使われる。
現代のものは有刺鉄線と木材を組み合わせたものがあり、障害物としての性能は他に劣るものの機動力に優れる。

・参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/Area_denial_weapon