.300ブラックアウト弾

弾薬

ドルフロで「.300BLK高速弾」なる知らない弾を見かけたのでちょっと調べてみた。
どうも最近(※記事作成当時)急速に広まっている弾薬らしく、そこまでマイナーな弾ではないっぽい。
※2020年11月追記:誤字の修正と若干の改訂を行いました。記事作成当時はウィキペディアに日本語記事がなかったんすよ…

左から3つが.300 AAC Blackout弾。左から4番目は5.56×45 mm弾。
右端は7.62×39 mm弾。
引用元: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Five_bullets.jpg

おそらくモデルとなったのは”.300 AAC Blackout”で、この弾は7.62×35 mm弾や.300 BLK弾とも呼ばれるみたい。
なんでもAK-47でお馴染みの7.62×39 mm弾を意識して作られた弾らしい。
元々は2010年にAACがレミントン・ディフェンス社の協力のもとで開発した弾薬で、弾頭重量220グレイン(約14 g)の亜音速弾と125グレイン(約8 g)の超音速弾の2種が作られた。
というわけでドルフロのは後者っぽい。
リム径をはじめとした薬莢の寸法は5.56.×45 mm弾(と.223レミントン弾)と非常に近く互換性があるので、薬室もボルトもマガジンも標準的なAR-15のものをそのまま使用できる。(流石に銃身は無理
この為、害獣駆除用に広く普及している.223口径ライフルからの改造も容易と思われる。(個人の感想
これは同じマガジンを使えても装弾数が減ってしまう6.8 mm SPCなど弾と比べ優位であると言える。
同初速で比較した場合5.56×45 mm弾よりも高い運動エネルギーを持ち、CQBと遠距離射撃双方で火力に優れる。
つまるところ7.62×39 mm弾と同様の弾道特性を持った弾として開発されたらしい。
なんでわざわざそんな特性の弾を求めたかというと、どうも特殊作戦や室内戦で5.56 mm弾より大きな威力が必要とされたためらしい。
また亜音速弾はサプレッサーとの相性が良い為、併用すれば125 db程度まで発砲音を抑制出来るとのこと。
それでいて標準的な拳銃弾よりも貫通力があり、ボディーアーマーも撃ち抜けるらしい。
なんか9×39 mm弾っぽいねこれ(個人の感想
普及が進むにつれて狩猟などにも用いられる様になった為、大型獣を仕留める用のダムダム弾仕様まである(参考文献に画像あり
割と扱い易いらしい。

・参考文献及び画像引用元
https://en.wikipedia.org/wiki/.300_AAC_Blackout
http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/index.php?%BC%AB%C6%B0%BE%AE%BD%C6/AAC%20%A5%CF%A5%CB%A1%BC%A5%D0%A5%B8%A5%E3%A1%BC
https://hb-plaza.com/300aac-blk-hunting
↑ダムダム弾はここ


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