Loire 210(ロワール210) 単座水上戦闘機

戦闘機

フランスって結構水上機に力入れてるし、戦闘機もあるんじゃ…?って思ったらあった。
しかもカタパルトから射出できる。

1935年3月21日に初飛行したフランス製の水上戦闘機。開発はLoire(ロワール)社。
艦艇からカタパルトで射出可能な水上戦闘機として1933年頃から開発が始められた。
当時まとまな空母が居なかったフランス海軍において、防空を担う予定だったらしい。
胴体の構造は先に開発されたLoire 46を踏襲したものの、艦船に収納するため主翼は新設計の折り畳み可能な低翼となっている。
このため主翼は全金属製だが、胴体は前部が鋼管金属板貼り、後部が半モノコック構造となっている。
フロート配置は二式水戦などと同様に、胴体下の大型フロート1つと両翼下の補助フロート2つ。


カタパルトでの発射試験の結果は良好で、海軍による審査の結果、競合するBernard H 110やPotez 453、Romano R.90より評価され、1937年3月に20機の生産注文が出された。
1939年8月に運用開始されたが、その後わずか3ヶ月以内に5機(異説あり)もの機体が主翼の構造的欠陥が原因とされる事故で喪失。
その結果残る機体は地上保管の上、運用中止となってしまった。
ちなみにエンジンをよりパワフルなもの、またはより軽量なものに変更したLoire 211も計画されたが、実現に至らなかった。

・諸元
全長:9.51 m
翼幅:11.79 m
全高:3.8 m
翼面積:20.3 m2
空虚重量:1440 kg
全備重量:2100 kg
発動機:イスパノ・スイザ 9Vbs空冷星形エンジン(720馬力) 一基
最高速度:315 km/h@3500〜4000m, 304 km/h@3000m
巡航速度:199.5 km/h
航続距離:750 km
実用上昇限度:8000 m
上昇率:9.4 m/s
武装:7.5 mm ダルヌ機銃 4門を主翼配置

・参考文献、画像引用元
https://en.wikipedia.org/wiki/Loire_210
https://www.aviafrance.com/i/avion.php?ID=3934
http://aviadejavu.ru/Site/Crafts/Craft26253.htm
http://www.airwar.ru/enc/fww2/loire210.html
http://www.aviastar.org/air/france/loire_210.php
https://flashbackplanes.blogspot.jp/2014/04/the-loire-210-obsolete-yes-but-she.html?m=1

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